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HSPに子育ては向いていないのか?

こんな方におすすめ
  • 子供の泣き声が耐えられないほど不快
  • 子供とずっと一緒で1人になれないのが辛い

HSPの特性のせいで、メンタル不調になったり、疲れて育児を投げ出してしまうということだけは避けたいですよね。

でも、「HSPだから育児が向いていない」ということはありません。
HSPに合った育児のやり方、マインドを知ることが大切なのです。

ただし、HSPの特性に合っていないと、育児ノイローゼになってしまう可能性もあり注意が必要です。

本文を最後まで読んで、今日から「育児を楽しめる自分」に近づきましょう。

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そもそもHSPとは?

HSP(Highly Sensitive Person)とは、人一倍敏感な気質を持つ人のことです。

刺激や情報を深く受け取る特性があり、まわりの音・光・人の感情などに強く反応しやすいのが特徴です。

心理学者エレイン・N・アーロン博士が唱えた概念で、生まれ持った気質とされています。

日本人の約15〜20%がHSP気質を持つと言われているので、そんなに珍しいものではありませんね。

人よりも多くのものを受け取ってしまうので、疲れを感じやすいですが、想像力や共感力、洞察力に優れているという長所もあります。

HSPは子育てが向いていないと感じてしまう理由

HSPは子育てが向いていないと感じてしまう理由
  • イライラする自分を責めてしまう
  • 逃げ場のない刺激に疲れる
  • 感情の影響を受けてしまう
  •  ママ友との付き合いが苦手
  • 「一人の時間」が絶望的に足りない

イライラする自分を責めてしまう

自分自身を責めてしまうと、自己嫌悪に陥ってしまいますよね。

すると、育児に対しても自身がなくなってしまい、子育てが辛く感じて不向きだと思ってしまうのです。

たとえば、このようなことで育児に自身がなくなるのはHSPあるあるです。

育児に自身がなくなってしまう例
  • ぐずる子供に「いい加減にしなさい!」と強く当たってしまい、「あんなに怒る必要なかった」と後で反省してしまう
  • 家事の時間がうまく確保できずお皿がたまってしまい、夫が帰ってくるタイミングで掃除ができていない家を見せてしまい「簡単なことなのにできない」と自信がなくなってしまう

イライラしてしまった自分を許せないという強い責任感で、責めてしまっているのです。

逃げ場のない刺激に疲れる

HSPにとって、最も苦手と言える「刺激」が常にそばにあるという環境は、子供との日常の生活ですら「過酷な労働」となります。

部屋は何度片づけてもすぐに散らかされる。子供の泣き声や喧嘩の声。自分は全く興味のないテレビの音。

「もう耐えられない…」と思ったことがあるのではないでしょうか。

刺激はHSPの大敵と言えます。

感情の影響を受けてしまう

人の感情に敏感で共感力が高いHSPは、わが子に対しても、共感力を発揮してしまいます。

子供の怒りの感情に引っ張られて同じように怒ってしまったり、外で嫌なことがあり暗い顔をしていたら、自分まですごくブルーな気持ちになってしまう。

こういった、子供の感情の波に振り回される経験、ありませんか?

HSPは、無意識に必要以上の感情を受け取ってしまうのです。

 ママ友との付き合いが苦手

HSPは、複数人での雑談が苦手です。

幼稚園や学校での人付き合いとなると、係やPTAなどでどうしても複数人での関わりが出てきますよね。

一人一人の感情や反応を感じ取ってしまうからこそ、あれこれ考えて全員に気を使って会話をしてしまう。

私自身も、少人数での会話はとても楽しいのに、複数人になるとうまく話せないことが多く、どっと疲れてしまいます。

「一人の時間」が絶望的に足りない

子育てで日々たくさんの刺激を受け取っているHSPにとって、「一人の時間」は子供や周りからの影響を受るけることなく、自分の心を休ませるために必ず必要な時間です。

この時間が取れないと、疲労感がなくならず、心身ともに健康な状態ではいられなくなってきます。

それなのに、特に子供が小さい頃は、一人になれる時間なんてほとんどないに等しいのが問題です。

心を休ませることができず、子育てに苦しくなっていくのは当然ともいえるのです。

今日からできる!具体的な対処法

HSPの自分を受け入れる

自分はHSPなんだと理解しておくことで、育児で感情的になったりうまくいかないと感じた時に、「決して自分がダメな母親だということではない」と考えられるようになります。

事例を紹介します。

HSPの自分を受け入れる方法育児の気持ちの変化
事例①イライラした時に、自分だけではなく誰にでもあることだから大丈夫と考えるイライラすることは悪いことではないと思えるようになり気持ちが落ち着く
事例②子供から離れたいと強く思った時、自分には一人時間が必要ということを思い出す一人になることで心を休めて、また子供との時間を楽しめる

自分自身を知っておくことは、育児においてもとても大切なことですね。

一人で頑張らない

なんでも一人で頑張ろうとしてしまいがちなHSPですが、子育てというのは、そもそも一人ですることではないのです。

元来は複数人で行うものなので、一人で頑張ってパンクしてしまうのはある意味当然です。

家族、助けてもらえる周りの人やサービスも利用して、一人で頑張りすぎないように工夫しましょう。

環境を整える

子供と長時間を過ごす家の中を整えておくことで、毎日受け取る刺激の量がずいぶんと変わってきます。

私の経験からのおすすめは、ミニマリストになることです。

HSPは視界に入る物が少ないというだけで、ストレスが減り心が落ち着きます。

家の中が整ってないないなと感じているならば、ぜひ不要なものを整理してみてください。

自分を満たす

HSPは自分のことを後回しにしがちな人が多いですが、育児において、心に余裕があることがとても大切です。

自分の心が満たされていないと、子供に優しくできなかったり、笑顔になれなかったり、必要以上に怒ってしまうなんてこともあると思います。

まずは小さなことでいいので、「自分の心を満たす」ことを1番に考えてみてください。

HSPだからこそできる子育ての強み

些細な幸せを感じられる

子供とのなにげない日常の中でも小さな幸せを感じられることで、幸福感にあふれた毎日を送ることができます。

「昨日はできなかったのに今日はできた!」「こんなに上手に絵をかけるようになった!」

一人だと特別何も感じない一日が、子供がいることで、感動したり感極まる瞬間が本当にたくさん訪れます。

人生で「幸せを感じられる」以上に素敵なことはないですよね。

危機管理能力が高い

子供は予想できない行動を起こすことがよくあり、いつも危険と隣合わせです。

そのため、その先にある危険を予測しながら見守ることが必須です。

例えば、雪の上を突然走り出したら?落ちたらケガをするような高さの場所に登っていたら?

子供自身では気づくことが難しいですよね。

子供の行動から危険を察知できる能力は、大切な子供を守るために、とても重要です。

子どもの気持ちに寄り添う共感力がある

「子育てが向いていないと感じてしまう理由」ではマイナスな点をあげましたが、共感力は子供にとってプラスの影響がとても強いです。

子供は特に、「自分の気持ちを分かってほしい」という思いが強いです。

「そう思ったんだね。」「悲しかったね。」「楽しかったね。」「嬉しかったんだね。」

気持ちを察知し、共感の声かけが自然とできることは、子供の心を落ち着かせる安心材料となるのです。

まとめ

HSPは、子育てが向いていないわけではありません。

人より敏感で、疲れやすいだけなのです。

そしてその感受性を生かして、より深い親子の絆を築くことができます。

大切なのは、自分の特性を理解し、それに合った方法で子育てを楽しむこと。無理をしないこと。

この記事を読んで、少しでもあなたがご自身の特性や才能に気づき、実はあっという間に終わりがきてしまうお子さんとの貴重な時間を、心から楽しめるよう願っています。

辛くなった時には、また何度でも読み返してみてくださいね。

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